尚礼館空手の特徴

私たちの尚礼館

沖縄は「守礼の門」でも知られる礼の邦です。尚礼館も、開祖宮城長順先生の高弟のお一人である渡口政吉先生が沖縄が誇りとする礼を重んじるという意味から命名され、昭和29年に剛柔流としては戦後初の道場をコザ市に開設されました。

渡口先生は師である宮城長順先生が戦争で中断せざるを得なかった普及型完成の構想を、撃破、鶴破、白鶴の型として具現化し、尚礼館空手道の練習体系として完成させました。

尚礼館空手の特徴

1.練習は普及型から古流型まで、段階を追って難易度が上がってゆきます。時間を経て振り返ってみると、知らぬ間に難しい型ができているように無理なく練習が構成されています。

それぞれの型には型の応用を理解するための分解がありますが、一般に見られるような型の部分毎を取上げた細切れの分解ではなく、型の流れに沿い、初めから終わりまで分解が途切れなく連続して演武されます

これは渡口先生が工夫に工夫を重ねて作り上げられたもので、我々、尚礼館空手のみが持つ大変優れた財産です。また、型の応用に資するため、練習の段階に応じた、多くの投げ技を含む基礎組手の練習体系が有ります。

2.予備運動を短時間で済ませてしまう道場が多い中、1時間半の練習時間の内30分を予備運動に割きます。尚礼館独自の予備運動は型の習得と不可分のもので、怪我を防ぐ準備運動としての意味も有りますが、運動を通して型に活かすための身体の動きを学びます。

3.開祖が指導されたそのままの正伝の剛柔流を指導します。例えば蹴りでは元々の剛柔流には上段蹴りや廻し蹴りの様な敵に急所を晒してしまう派手な技は有りませんので、下段と中段の蹴りのみを練習します。

4.尚礼館空手は本来の武術として急所を攻撃する危険な技も多く含むため、約束無く技を掛けあう自由組手は原則として行ないません。型演武の優劣を競う大会を年に一度開催します。

5.指導体系
尚礼館空手指導体系